二元会九州支部

●宣言

本会は二元会と称す。

互助親和の精神を以て実験的新分野の開拓、並に新人発掘育成により画壇に於けるユニーク且つ意欲的 行動団体として最も意義ある存在となることを目的とする。

 

●概要

1965年12月創立。
同志111名により、洋画、日本画、版画の3部門よりなる公募団体として、“現代絵画の探究研、互助親和の精神をもって、実験的な新分野の開拓ならびに新人の発掘育成"の宣言のもとに結成。
創立展を翌1966年1月、大阪・心斎橋筋の戎橋画廊において会員作品を展示して開催。
同年8月,第1回公募展を大阪市美術館で開催。
以後、東京、大阪において本展を開催するとともに、会員展ならびに地方展を行なう。
1976年6月、第15回展より東京都美術館において開催となり、現在に至る。

●二元会の名称について

後に、抽象の理論と実践に依って、最高の指導者となった、モンドリアンは、色彩と構図の両面にわたる純粋化によって、自然のイメージの再現から大きく一歩を踏み出した。宇宙空間の広がりとリズムに着目し、絵画とは、水平と垂直の二元的要素の、観念的無限大の延長を求めるものである、と考えた。この二元的要素を大切にしたいものと、二元会創立に当たって、具象、抽象に拘わらず、この信念で名付けたものである。

(鈴木博尊)

二次元の長さと幅の広がり(平面)、三次元は空間(立体、現在の世界)、四次元は空間に時間を加えた連続体と考え、二次元的方法と手段で制作し、三次元的立体を表出し、又四次元的思考で美的芸術の普遍性と無限感を考え、また、対局二元の考えでは、寒暖・明暗、ポジティブとネガティブ、濁色を生かす原色、均整と計算された乱調、線条の緩急、強弱、細き線と強き実線、細分と色面の大きなマツスなど、絵の妙味は、相互の複合条件の内にある。

(嶋津俊則)


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